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金子光晴 詩集 鮫 直筆限定1部本

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商品番号

kb-00K2Y7BY (0101781193-0100001)

販売価格

商品情報

詩・短歌 金子光晴

商品状態

大きさ(梱包サイズ)

327mm x 274mm x 56mm / 2139g

1968年発行
小寺和夫宛限定1部本
函:少ヨゴレ
本体:少シミ
詩集コレクターの小寺和夫氏の要請により、金子光晴が直々に書き上げた、代表詩集「鮫」の限定1部本表題から本文まで全て筆による手書きです。初版本は作家の武田麟太郎の創設した人民社より昭和12年8月に、限定200部で刊行。昭和10年から12年の間に発表された七編の詩、「おっとせい」「泡」「塀」「どぶ」「燈台」「紋」「鮫」が収録されています戦争に突入していく日本の全体主義的風潮に対して、詩人からの応答が本書のテーマですが、一般的な反戦思想にイメージされる平和思想、ヒューマニズム的なものではありません。体制への批判は、同時に作者へも同じように向けられており、そこに金子光晴という詩人の透徹した思考の凄みがありますフランスに滞在し、東南アジア・ヨーロッパの放浪の中で波乱にみちた経験をしたことも、このような時代にあって、俯瞰的な視点が持てた大きな要因かもしれません今回の本は、昭和43年の元旦、つまり金子さんが73歳の時に手を入れて小寺氏に贈られたもので、今後このような再写はしないと書かれています。老境を迎え、若かかりし頃の詩集を金子さんはどのような心境で再び書き写したのでしょうか?また知る人ぞ知る、コレクター小寺氏とどのようなやり取りがあったのか、そこにもドラマがありそうです偉大なる詩人の手書きの文字と向き合い、それらを心ゆくまで想像する愉しみは、本書を手にした方だけの特権です。

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